モノ(職場)

病院薬剤師の効率的な転職先探し方:具体的ツールと4つの手順

こんな方へ
  • 今よりもっといい病院に転職したい!
  • 今の職場は、なんとなくで選んでしまった…
  • 結婚や出産で転職することになった

病院薬剤師が転職を考えたとき、薬剤師の求人はとても情報が少なく悩むケースが多いです。
実際、私も病院から別の病院へ転職した際、情報集めにはとても苦労しました。

そこで、この記事では病院薬剤師が転職先を考えたときの「効率的な転職先の探し方」について解説します。
この記事を読めば、効率的な転職先の選び方とその理由、具体的な選び方の手順を知ることができます。

病院の転職先は、募集方法と転職後に出来ることが異なるので、「病院の規模別に探す」ことがおすすめです。

病院薬剤師が年収を上げるには、職場選びが重要

効率のいい職場の探し方は、「病院の規模別に探す」

病院薬剤師が転職先を探す際にまず重要なのは、病院の規模、すなわち病床数です。

規模別に探す2つの理由
  1. 職場の探し方が異なる
  2. 転職後に出来ることが異なる

大規模病院と中小病院では、募集方法が異なるケースが多いです。
あなたがどのような病院に転職したいのか、目的の転職先によって探す方法を変える必要があります。

さらに、病院の規模によって転職後に出来ることや仕事内容も大きく変わってきます。
転職後に「こんなはずじゃなかった」を防ぐためにも、病床数ごとの特徴はしっかり確認しましょう。

【規模別】病院薬剤師の職場の探し方

大規模病院:それぞれの病院サイト+直接問い合わせ

大規模病院は知名度が高い病院がほとんどなので、転職サイトや都道府県病院薬剤師会に求人を載せていないことが多いです。

やくごろう

求人を載せなくても応募があるんですね。

そもそも病院の数が少ないので、ある程度絞り込めたらぞれぞれの病院のホームページで求人を確認しましょう。もし情報がなければ、直接病院に電話やメールで確認します。

大規模病院の場合、求人窓口は薬剤部ではなく人事部であることが多く対応に慣れているため、気軽に問い合わせることができます。

中小病院:転職サイト+それぞれの病院サイト

中小病院は病院数が多く、選択肢の絞り込みに苦労します。
都道府県病院薬剤師会の求人と共に、転職サイトを併用することをおすすめします。

転職エージェントの方がある程度条件で絞ってくれるので、それを利用しましょう。
多くの場合、転職サイトと契約している病院は都道府県病院薬剤師会にも求人を載せています。
転職サイトと契約している病院の情報は転職サイトから得るようにすると、自分で調べる手間が省けるでしょう。

大規模病院よりも、病院ごとの強みや働き方の特徴が異なるため、よく吟味する必要があります。

転職後に出来ることの特徴

超大規模病院(800床以上)

  • 様々な分野の研修認定施設であることが多い
  • 業務の幅が広すぎて、逆に細分化されやすい
    (調剤だけ、注射だけなど…)
  • ほとんどがレジデントや非常勤職員からのスタート

大規模病院(500~800床)

  • 一般的な診療科はほとんどあるが、認定制度の研修認定施設となっている分野となっていない分野がある
  • ある程度業務は細分化されるが、ローテーションも多い
  • スタートは非正規職員>正規職員の施設が多い

中規模病院(500~200床)

  • 病院によって力を入れている診療科など、特徴がはっきり出る
  • 幅広い業務分野、疾患領域をこなす必要がある
  • 正規職員での募集が多い

小規模病院(200床未満)

  • 慢性期、もしくは特定の専門領域に特化している場合が多い
  • 薬剤師として幅広い業務をこなすが、業務量(残業)が少ない傾向
  • ほとんどが正規職員での募集

病院薬剤師の転職先探し方具体的手順

Step1:所在地と病床数で絞り込み

通える範囲にある病院を、病床数で絞り込みます。
絞り込みには、日本病院会のサイトが便利です。

Step2:都道府県病院薬剤師会の求人をざっと確認

都道府県病院薬剤師会に掲載されている病院は確実に募集中なので、ざっと確認します。
掲載されていなくても募集している病院もあるので、Step1でリストアップした病院も個別に調べましょう。

Step3:個々の病院を調べる

  • 大規模病院:それぞれの病院サイト+直接問い合わせ
  • 中小病院:転職サイト+それぞれの病院サイト

これらの方法で、自分の求めるもの(スキル、働き方)が得られるかを吟味していきます。

※転職サイトの併用について

中小病院も視野に入れているのであれば、転職サイトの併用をおすすめします。

中小病院が転職サイトを利用する主な理由は、知名度が低く応募が少ないからです。
この二つがあなたにとってのデメリットとは限りません
個別によく吟味する必要があります。
小さい病院の方が仕事量自体も少なく、働きやすいことも多いです。

募集中の病院リストアップと聞きにくい質問は、全て転職エージェントお願いしましょう。

やくごろう

「毎日17時に帰れますか?」

「一か月の残業時間と、実際に帰る時間は何時ですか?」

リストアップする手間が省けて、効率よく選択肢を削れます。
薬剤師側は無料なので、基本的にデメリットはないと思っています。

>>>薬剤師転職サイトの大手3社を体験をもとに比較

Step4:職場はある程度期間をかけて探す

良い職場であるほど、募集は欠員補充や業務拡大などタイミングの要素が大きいです。
転職したいと思ったら、早めに探し始めることが失敗を防ぐコツです。

「探す」の次は、「選ぶ」へ
>>>病院薬剤師が失敗しない就職先の選び方

病院薬剤師が年収を上げるための「職場」の力

このサイトでは、病院薬剤師が年収をあと150万円あげる3つの力について解説しています!
3つの力のうち、本当に知っておいてほしい「職場」の力について現役病院薬剤師やくごろうがまとめています。