ヒト(スキルアップ)

認定薬剤師の種類を比較!若手病院薬剤師は最初にどれを取るべきか

こんにちは、病院薬剤師のやくごろうです。

今回は、「認定薬剤師の種類を比較!若手病院薬剤師は最初にどれを取るべきか」についてです。

病院薬剤師には様々な認定制度があります。

若手病院薬剤師の

  • どの認定を取るべきか分からない
  • もらった単位やシールの違いが分からない
  • 将来のキャリアに向けて、今から準備しておくべきことは?

を解決するために、

若手病院薬剤師が最初に目指すべき3つの代表的な認定薬剤師制度である

  1. 研修センター認定薬剤師
  2. 日病薬病院薬学認定薬剤師
  3. 医療薬学専門薬剤師

について、
特徴取得の条件どんな人におすすめかをわかりやすく解説します。

それでは一緒に見ていきましょう!

病院薬剤師が認定を取るメリット

病院薬剤師が
認定を取るメリット

  • 病院薬剤師の数少ない「目に見える実績」
  • 得意な分野で仕事をする機会が増える
  • 転職する際にアピールできる
  • キャリアを形成する上で重要

認定を取ったことで給料が上がる病院は少ないかもしれませんが、「これまで努力してきた客観的な証」として、新しい仕事や転職によるキャリアアップに役立つことでしょう。

認定制度を選ぶ際に考えるポイント

認定を取る目的

数ある認定制度をざっくり二つに分けると、

  1. 専門分野に特化したもの
  2. ジャンルを問わず、幅広く基本的な活躍ができることを認定するもの

に大きく分かれます。

将来自分の取りたい専門分野の認定制度が、②を取っていないとダメということもあります。

また、

「将来どの道に進むかまだ決められない」
「転職する際にアピールできるよう取りたい」

など、目的は様々だと思います。

目的によって取るべき認定が異なるので、ここで一度確認しておきましょう。

いつ認定が必要か

多くの認定制度では、実務経験〇年以上など設けている場合がほとんどです。

あなたが薬剤師何年目なのか、
いつまでに認定を取ればいいのかで、
取れる認定が変わってきます。

研修が必要か

いくつかの認定制度では、研修認定施設での研修を条件にしている認定があります。

あなたの勤務先が取りたい認定の研修認定施設でない場合、「この認定を取りたいけど、研修に行くことができない」となるかもしれません。

これは、あなたがどんなに努力しても乗り越えられないハードルです。

取りたい認定が、あなたの勤務先が研修認定施設となっているかどうかで取りやすさが大きく違うので、確認しましょう。

更新のハードル

認定を取った後は、維持するために必ず「更新」をしなければなりません。
更新のハードルが高い場合、せっかく取った認定が失効してしまう可能性があります。

更新のしやすさも必ず確認しましょう。

やくごろう

特に、がん専門など専門分野に特化した認定は、その業務から離れると更新が一気に大変になります

ここでは、若手病院薬剤師が最初に目指すべき3つの代表的な認定薬剤師制度を紹介します。

若手病院薬剤師が最初に取るべき認定3選

最初に取るべき認定3選
  1. 研修センター認定薬剤師
  2. 日病薬病院薬学認定薬剤師
  3. 医療薬学専門薬剤師

これら3つの認定は、専門分野に特化したものでなく、薬剤師として幅広く基本的な活躍ができることを認定するものです。

それぞれおすすめする理由と特徴について解説していきます。

①研修センター認定薬剤師

研修認定薬剤師まとめ


特徴
  • 病院と調剤薬局で共通の認定制度
  • 調剤薬局では、「かかりつけ薬剤師」の要件として重宝される
  • この中で唯一実務経験の縛りがない認定
  • 40単位集まった時点で申請可能
  • 認定試験もなく、ハードルは高くない

やくごろう

研修認定薬剤師についてはこちらで詳しく解説しています。

>>>日本薬剤師研修センター【研修認定薬剤師】を病院薬剤師が取るべき理由

②日病薬病院薬学認定薬剤師

日本病院薬剤師会Webサイト

特徴
  • 病院薬剤師のための、最もベーシックな認定
  • この認定を取っていないと取れない専門制度がある
    (日病薬が認定する「がん」「感染症」「HIV」「妊婦授乳婦」)
  • 最速で3年経過した時点で申請可能
  • 年間最低10単位ずつを3年継続しなければならない

取ろう!と思ってから最低3年間必要になるため、1年目から10単位ずつ取っておくことを強くお勧めします。

認定試験はありますが、そこまで難しくない印象です。

やくごろう

日病薬病院薬学認定薬剤師は、こちらで詳しく解説しています。

>>>【日病薬病院薬学認定薬剤師】取り方と注意点!体験をもとに解説

③医療薬学専門薬剤師

日本医療薬学会Webサイト

特徴
  • 医療薬学に関する幅広い活動を認定する
  • この専門を取ると、「指導薬剤師」への道が開ける
  • 会員継続歴5年と長い期間が必要なため、なるべく早く準備を
  • 論文や学会発表が必要なため、ハードルは高い
  • 一番のハードルは、「医療薬学専門薬剤師研修施設」で1年以上研修を積むこと

自身の勤務先が研修施設でない場合は、かなり困難です。

やくごろう

これから就職・転職する人は、就職先を選ぶときに是非気にしてほしいポイントです!

ちなみに、医療薬学専門薬剤師を取るには、研修センター認定薬剤師か日病薬病院薬学認定薬剤師が必要になります。

それぞれの認定比較表

認定薬剤師制度比較
やくごろう

それぞれの目的に合った認定制度を選びましょう!

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