- これから薬剤師転職サイトの利用を考えている方
- 薬剤師転職サイトの選び方を知りたい方
- 実際に登録した薬剤師の体験を知りたい方
薬剤師転職サイトはたくさんありすぎてどれを選ぶか悩みますよね。
以前病院薬剤師の私が転職を考えた際、人生における大きな決断なので「絶対に失敗したくない」という思いから、ネットで情報を探し回りました。
しかし、検索でよく出てくる比較サイトは広告業者の宣伝が多く、実際に薬剤師が利用した体験や登録後の流れについて書かれている情報はとても少ないです。
これから転職を考える薬剤師に向けて、病院薬剤師やくごろうが薬剤師転職サイト大手3社に実際に登録して体験した内容や登録後の流れについて比較していきます。
最初に比較のポイントを紹介しつつ、実際に体験した転職サイトの登録後の流れ・メリット・デメリット、転職サイトを利用する際に絶対にやるべきことを紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
薬剤師転職サイトの比較ポイント
数多くある薬剤師転職サイトを比較する3つのポイントを紹介します。
- 求人数の多さ
- 業種(病院・薬局)、雇用形態(正社員・派遣)のごと強み
- コンサルタント担当者
比較1:求人数の多さ
最も重要視するポイントです。どんなにいい職場でも、紹介してもらえなければ就職することはできません。
いい求人を紹介してもらえる確率を少しでも上げるために、求人数が多いところを選びましょう。
比較2:業種(病院・薬局)、雇用形態(正社員・派遣)のごと強み
転職サイトによって、病院の求人に力を入れていたり、派遣の取り扱いがないなど、得意とする分野に少しずつ違いがあります。
自分の希望する業種と雇用形態を得意とする転職サイトを利用しましょう。
比較3:コンサルタント担当者
登録後はコンサルト担当者があなたを担当してくれます。転職サイトによって担当の決め方が地域エリア別、目的別(正社員、パートなど)のように異なります。
また、コンサルト担当者も一人の人間ですので、どうしても相性があります。
ただし、最終的な目的は「いい職場」であって、「いい担当者」ではありません!担当者の交代に応じてもらえる転職サイトを選びましょう。
薬剤師転職サイトで体験した大手3社の比較
実際に体験したメリット・デメリット・登録後の流れを順番に比較していきます。
- 薬キャリエージェント
- ファルマスタッフ
- マイナビ薬剤師
(求人数は2021年4月時点)
①薬キャリAGENT
(求人件数:調剤薬局正社員3,219件/病院正社員449件)
メリット
- 病院の求人割合が多い
- コンサルタント担当者が「キャリア」「パート」など目的別で選ばれる
- ママ薬剤師専任の担当者もいる
- 事前に詳細な希望条件や現状を入力しておくので面談がスムーズ
- 基本的にはメールや電話でやりとりのため気軽に対応できる
- 登録解除後にメールや電話などしつこい連絡一切なかった
デメリット
- 求人の絶対数が他2社に比べ少ない
- 担当者が地域密着でないため、内情の把握までは難しそう
- 「薬キャリ」のサイトと紛らわしい
※「薬キャリ」はエムスリーが提携する転職サイト3つに一括で登録してしまうサイトです。紹介している「薬キャリAGENT」とは内容が違うので注意しましょう。
登録後の流れ
初回登録
→メールで送られてきた入力フォームに詳細な希望条件など入力
→担当者と初回連絡
(入力内容の確認:計20分程度)
→求人ピックアップ
↓薬キャリAGENT公式ページ↓
②ファルマスタッフ
調剤薬局正社員26,058件/病院正社員2,395件
メリット
- 求人数多く、日本調剤系列だが求人は関係ない
- コンサルト担当者は地域別で配属のため職場の雰囲気を知っている
- 登録解除後は電話でのしつこい連絡なし。メールとSMSでたまに求人の連絡のみ
デメリット
- 事前にメールがないため、初回の電話に時間がかかる
- 他サイトの登録状況を気にしていた
登録後の流れ
初回登録
→電話がかかってくる
→担当者と初回連絡
(希望条件や現状の詳細聴取:計40分程度)
→求人ピックアップ
↓ファルマスタッフ公式ページ↓
③マイナビ薬剤師
調剤薬局正社員28,802件/病院正社員2,845件
メリット
- 薬剤師転職サイト最大手の安心感
- 事業所が多く対面での相談に強い(今回は行わず)
- 初回の求人ピックアップも数が多かった
- 対面で手取り足取りという人にはいいかも
デメリット
- 規模が大きくコンサルト担当者の決め方は不明
- 少し事務的な印象
- 登録解除後にも数回電話連絡があった。メールとSMSにも連絡あり。
登録後の流れ
初回登録
→送られてきたメールに簡単な条件、面談希望日時を返信
→電話がかかってくる
→担当者と初回連絡
(希望条件や現状の詳細聴取:計40分程度)
→求人ピックアップ
↓マイナビ薬剤師公式ページ↓
薬剤師転職サイトは複数登録して比較がおすすめ
転職サイトを複数登録すると、手間が増えて面倒かなと思っていましたが…
実際に複数サイト登録した結果、3つの理由で複数(最低でも2サイト)での登録をおすすめします。
- 転職サイトによって求人が全然違う
- コンサルタント担当者による情報の偏り
- 連絡手段を選べるので手間はそれほど増えない
複数登録の理由1:転職サイトによって求人が全然違う
今回、同じ条件でピックアップしてもらっても求人内容は結構違いました。
大切な職場を決めるのに、転職サイトの違いにより選択肢が減るのは非常にもったいないです。後で後悔しないように、選択肢は多い方がいいでしょう。
複数登録の理由2:コンサルタント担当者による情報の偏り
コンサルタント担当者一人だけの場合、担当者から得た情報に偏りがあっても気づきません。コンサルタント担当者も一人の人間です。複数から情報を得ることで偏りに気づくことができ、失敗を防げます。
繰り返しですが、最終的な目的は「いい職場」であって、「いい担当者」ではありません!もし不満があれば遠慮なく交代をお願いしましょう。
複数登録の理由3:連絡手段を選べるので手間はそれほど増えない
初回面談以降はメール連絡を希望することで、自分の好きなタイミングで求人を確認できるので、手間はそれほど増えませんでした。
初回面談は電話か対面がおすすめです。
もしあなたがコンサルト担当者の立場だったら、メールしかしたことない人に適切な職場を提案できますか?
聞かれるかれる内容はどのサイトでもほぼ同じです。もし複数サイトとのやりとりが手間だと感じたら、登録解除をメールで申請しましょう。(私も問題なく登録解除していただけました)
効率的な複数登録の流れ
今回実際に登録し、効率がいいと思った複数登録の流れです。
2~3サイト同時に初回登録
→薬キャリAGENTのフォーマットで詳細条件入力
→同じ条件を他社にも電話や面談で伝える
→ピックアップした求人をメールで送ってもらい比較
まとめ:薬剤師転職サイトは複数登録して求人で比較
転職先は必ず「職場」で選び、「転職サイト」で選んではいけません。
大切な転職で失敗しないように、転職サイトを複数登録して求人を比較することをおすすめします。
薬剤師転職サイトはどのサイトも一切料金が発生しません。
初回登録は、どの転職サイトも1分あればスマホでもできます
- 転職希望時期
- 希望の雇用形態
(正社員、パートなど) - 名前
- 生まれ年
- エリア(都道府県・市区町村)
- 電話番号
- メールアドレス
- 希望の条件など
(簡単なフリーコメント)
※転職雇用時期は、後回しになる可能性があるので少なくとも6カ月以内がいいと思います。
転職は求人の取りこぼしを防げれば、あとはタイミングの要素が重要です。
人気な職場はすぐに募集終了してしまうので、早めに始めて少し長い目で探し、チャンスを逃さないようにしましょう。