モノ(職場)

【気にしても無駄】病院薬剤師が人間関係に悩む理由と4つの心得

こんな方へ
  • 病院薬剤師は人間関係が悪い…
  • 他人からどう思われているか気にしすぎる
  • 人間関係で退職する前にできることは?

病院薬剤師はクセの強いキャラクターが多く、職場の風通しも悪いので人間関係に悩むケースは本当に多いです。

病院薬剤師を7年間続けているやくごろうは、これまで人間関係で退職した同僚を本当にたくさんみてきました。そして実際に私も一度転職して人間関係をリセットました。

そこでこの記事では、病院薬剤師の退職理由で圧倒的No.1である人間関係の悩みについて、悩む理由と4つの心得を解説します。

この記事を読めば、病院薬剤師がなぜ人間関係で悩むのか、悩んだら実際にどうすればいいのか、今あなたにできることがわかります。

頑張っても頑張っても、劣等感が消えない薬剤師におすすめです。

病院薬剤師が人間関係に悩む3つの理由

病院薬剤師の悩み最も多く最も予後不良なのが「人間関係」です。

やくごろう

退職理由の圧倒的No.1ですね

特に病院薬剤師の場合は、下記の3つが人間関係の悩みの原因となっているケースが多いです。

それぞれ順番に解説していきます。

人間関係に悩む理由
  1. 薬剤師はプライド高い
  2. 風通しの悪い職場
  3. シンプルに忙しい

人間関係に悩む理由:①薬剤師はプライド高い

学生時代から勉強を頑張ってきた薬剤師は、プライドが高いで有名ですね。

ただでさえプライドが高い薬剤師の中でも、病院薬剤師は「自分はこんなに頑張っているんだ」と特にプライドが高い人が多いです。

プライドが高いがゆえに、

  • 他人よりも優位な立場でいたい
  • 他人にできないと思われたくない

など、マウントを取ってくる薬剤師が多いです。

さらに、気持ちを上手く伝えられないなど「コミュニケーション能力が低い」という病を併発しているケースもあり、他人に強く当たってしまうモンスター薬剤師もいます。

やくごろう

学生時代にコミュ力が高かった人たちは、みんな製薬企業に就職しました。

人間関係に悩む理由:②風通しの悪い職場

病院薬剤師の職場は一部の大学病院を除き

  • 薬剤師の人数が少ない
  • 異動がなく、人の入れ替わりがない

など、風通しの悪い職場が多いです。

このため、人間関係が悪くなっても改善することなく、逃げ場もありません

さらに、病院は人事課の力が弱く、なにかあった時に上司より上の人に相談できる体制がないことがほとんどです。

人間関係に悩む理由:③シンプルに忙しい

病院薬剤師は激務で有名です。

余裕がないとストレスがたまり、他の薬剤師に当たったり、人のせいにするような雰囲気になってしまいます。

「私はこんなにやっているのに、〇〇さんは何もしていない」と言っている薬剤師を一度はみたことありませんか?

やくごろう

みんな自分の身を守るのに必死ですね。

病院薬剤師の人間関係に効く4つの心得

病院薬剤師にとって、人間関係は永遠の悩みです。

クセが強い病院薬剤師の職場で、合う人合わない人がいるのは当たり前です。

病院薬剤師が働く上で避けては通れない人間関係を、できる限りストレスフリーに気楽に乗り切るための「4つの心得」を解説します。

4つの心得
  1. 他人は変えられない
  2. 承認欲求をコントロール
  3. 仕事をするために職場に行く
  4. 敵を作らない>味方を作る

人間関係の心得:①他人は変えられない

「当たりまえじゃん」と思うかもしれませんが、知らず知らずに他人に変わってほしいと期待してしまうことがあります。

  • 「なんであんなにキツい言い方をするんだろう」
  • 「頑張っているのに全然評価してくれない」

あなたがこのように思ったとしても、キツイ言い方を改めてくれることはありませんし、評価もされません。

そもそも大切にするものが人によって違いますし、他人は変えることができません

他人への期待は禁忌です。

やくごろう

「他人は変えられない」と諦めましょう。

馬を水辺に連れていることはでるが、水を飲ませることはできない

アドラー心理学の解説書『嫌われる勇気』

馬に水を飲んでほしいとき、

あなたができるのは
「馬を水辺に連れていく」ことであり、

「馬に水を飲ませる」ことはできません。

  • 自分の課題
  • 他人の課題

を分けて、自分の課題にベストを尽くせば、あとは気にするだけ無駄です。

人間関係の心得:②承認欲求をコントロール

承認欲求とは、「他人から人から認められたい、自分が価値のある人間だと思われたい」という欲求のことです。

誰にでもある欲求ですが、これが目的で行動するようになってしまうと、とてもつらいです。

仕事の目的が「認めてもらうため」だと、

  • 人の顔色が気になって仕方ない
  • 仕事が断れない

となり、とてもつらいです。

しかも、承認欲求には大きな罠があります。

「認めてもらえるかどうかは、あなたが決められない」です。あなたが認めらるように頑張ったとしても、認めるかどうは決めるのは他人です。

やくごろう

「他人は変えられない」ですよね?

この承認欲求は、あなただけでなく職場の他人も持っています。

あなたの職場には、承認欲求モンスターみたいなお局さんはいませんか?

自分を認めてほしいという気持ちだけならいいですが、他人の評価を下げることで自分が優位に立とうとする人もいます。

まずは、お局さんの行動の源が「承認欲求のため」であるのを知ることが重要です。

基本的には取り合わない方がいいですが、余裕がある人は承認欲求をくすぐってあげてもいいかもしれません。

やくごろう

敵を知り己を知れば百戦危うからず

人間関係の心得:③仕事をするために職場に行く

  • もっと人間関係が良ければ仕事が楽なのに
  • 自分だけ職場の輪に入れない

こんな気持ちになったことはありませんか?

やくごろうも、職場での人間関係をもっとよくしたいと思っていた時期もあります。

当時職場にいた、みんなと打ち解けて信頼されている先輩(コミュ力モンスター)に、人間関係について相談したときに言われた言葉があります。

別に仲良ししに来てるわけじゃないから、どうでもいいよ」

あんなにみんなと上手くやっている先輩が、そんなこと言うなんて!と、当時は衝撃を受けた言葉でした。

以来、自分だけなにか人間関係がうまくいかないな…と思ったときは、「仲良ししにきたわけじゃないから」と思うようになりました。

あくまで仕事をしに職場に来ているのであって、仲良しを見つける場所でも、ワイワイ雑談を楽しみに来てるわけではないという事実を忘れないようにしましょう。

人間関係の心得:④敵を作らない>味方を作る

  • 自分にだけ厳しく当たられる
  • 職場にどうしても苦手な人がいる

どの職場にも、こんな人がいます。

やくごろう

ペアで仕事に入ったら最悪ですね。

あなたがまずやるべきことは、
〇敵を作らないこと
×味方を作ること
です。

自分にだけ厳しいクセ強めの人は、自分自身が攻撃されないか不安なため、敵と認識した人をターゲットに集中攻撃することが多いです。

「私はあなたが嫌いです」という態度をとると、余計にターゲットにされたり、一緒に仕事をしなければいけなくなった時にあなたのQOLが著しく低下します。

苦手な人がいても、あなたから「嫌いです」とわざわざ伝える必要は全くありません。

媚びる必要はありませんが、「嫌いです」というオーラは出してはいけません。

病院薬剤師が人間関係で我慢できなくなったら

この記事では、病院薬剤師が人間関係に悩む理由と4つの心得という内容で解説してきました。

4つの心得が効くのは、
「人間関係をまだ我慢できるとき」です。

この4つの心得をもってしても我慢できなくなったときは…

ネットでは、「人間関係に我慢できなくなったら転職を」となっている場合がほとんどです。

基本的には、私もこの意見には賛成です。実際に、私も一度転職しました。

実際に転職まで踏み切った理由は、「一度壊れた人間関係はもとには戻らない」からです。

一度壊れた人間関係はもとに戻らない

あなたは「ケンカした後に仲直りした大人」を見たことがありますか?

大人はプライドがあるからか、一度ケンカしたら二度と仲直りしないケースがほとんどです。

  • 顔を合わせても口も利かない
  • ペアで仕事になったら最悪

こうなったら、修復不可です。

しかも、病院薬剤師は異動がほとんどないため、この関係が一生改善されることはないです。

やくごろう

だから、4つの心得に「敵を作らない」が入ってますね。

あなたが4つの心得を忘れなくても人間関係に我慢できなくなったら、「他人は変えられない」ので転職して人間関係を一度リセットすることをおすすめします。

退職する前にできること

とはいえ、退職するにはかなり勇気が必要です。

一生を左右する大イベントであり、気軽にできるものではありません。

そこでおすすめするのが、退職を決める「自分の市場価値を診断する」ことです。

自分の市場価値は、転職サイト経由で転職エージェントに相談することで診断できます。

退職を決める前に、自分の市場価値について転職エージェントに相談するメリットを下記にまとめます。

転職エージェントに相談するメリット
  1. 退職理由を自分で改めて整理できる
  2. もし転職するとしたら、どんな待遇になるか
  3. 望む条件で転職が可能かどうか
  4. 退職手続きのアドバイスがもらえる

退職を決める前に、自分の市場価値を確認、もしいい条件の転職先がなかったら…

転職しなければいいだけです。

やくごろう

話を誰かに聞いてもらうことで、自分の考えもスッキリします。

転職エージェントの利用は一切無料なので、薬剤師のデメリットは「相談する手間がかかる」くらいです。

  • 「転職エージェントってなんか面倒くさそう」
  • 「転職を無理に進められるんじゃないの?」

と思うかもしれません。

実際に、私も転職エージェントに相談して「自分の市場価値」を診断してみましたが、思ったより手間はかからなかったです。

無理に転職を勧められることもなく、私は今も同じ職場で続けています。

やくごろうが転職エージェントを利用したときの体験は別の記事で詳しく解説しています。
>>>【リスクなし】薬剤師が自分の市場価値を診断するたった1つの方法

病院薬剤師にとって、人間関係はとても大きな悩みのタネです。

あなたが人間関係のしがらみにとらわれず、病院薬剤師として患者さんにいい医療を提供できるお役に立てれば幸いです。

病院薬剤師が年収を上げるには、職場選びが重要です。

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